福島県
Update at: 11/04/12
コミュニティーの崩壊と再生
福島第一原発で離れ離れになった家族
身内や友人から「危ないから早く逃げて!」と言うメールや電話が鳴りやまなかった。国は「ただちに健康に影響を及ぼすような値ではない」を繰り返すばかりだった。この対応に「根拠がない」「信用ができない」とネットで反論する者、チェルノブイリの例を挙げる者など、ネットの中ではヒートアップしていた。
情報が溢れれば溢れるほど、市民はパニック状態に落ちいり、「みんなから色々と言われるけど、どうしたらいいのか分からない」「すぐ逃げるべき? しばらく様子を見るべき?」と自分で判断がつかなくなった者、「犬を残して逃げられない!」と電話で言う者もいた。だが、本当の理由は別のところにあった。家に介護度の高い病人がおり、その家族が自宅から離れることを嫌っていたのだ。
それぞれの人が、原発の情報をネットから掻き集めたり、信頼のおける人からのアドバイスを受けたりなどをし、避難すべきか否かの方法を決断した。年少の子供を抱える家では、妻子だけを逃がし震災後の処理や仕事上、身動きの取れない父親が家に残ったケースも多くある。逃げたくてもガソリンが入手できず逃げられなかった者も多く出た。
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